久しぶりにワシんちPC環境で、Puppy Linux(の派生、bionicpup32)を使うことにした。Puppyの世界はsfsとPETでアプリは揃っているので、まず他のディストリから引っ越してきてもおいそれと困ることはない。かつて高い山だった、プリンタやスキャナーのドライバーも、bionicpupはUbuntuベースで、今回debパッケージインストールで問題なく動いている。
今回最大の問題は、日本語変換に使用するユーザー辞書だった。今時のLinuxディストリはMozcが標準でワシも数年間Mozcを使ってきてユーザー辞書の充実を図ってきた。が、Puppy Linuxの世界ではAnthyが標準。Puppy版Mozcもどなたかが作成してくれて一時あったようだが、現状では見つからなかった。なので、Mozcのユーザー辞書をAnthyのそれに変換してみた。以下は、その要旨。
Anthyのユーザー辞書は「private_words_default」。場所はユーザーディレクトリ下の「.Anthy」ディレクトリ内。インストール直後は当該ファイルはない。Anthyを起動させ(つまり日本語入力の状態にして)、一つでも単語を登録することで作成される。
テキストエディタで開くと次のような配列になっている。
・「読み」スペース「#T35*500」スペース「変換後単語」
Mozcのユーザー辞書は「user_dictionary.db」のようだが、テキストエディタではそのままでは開いても意味不明。なので、まずMozcからユーザー辞書を任意の名前で任意の場所にエクスポートする(日本語入力の状態にして、右下MozcアイコンからMozcツール→辞書ツール→管理→「選択した辞書をエクスポート」)。
テキストエディタで開くと次のような配列になっている。
・「読み」スペース「変換後単語」スペース「名詞」
LibreOfficeのcalcでMozcのユーザー辞書を開き、列を加えて「#T35*500」を追加し、「名詞」を削除して、「private_words_default」と同じ配列にする→テキスト(.txt)で保存する。
「private_words_default」とMozcからエクスポートして上記の加工を施したテキストをテキストエディタで開いて、Mozcの方から「private_words_default」に内容をコピペする。→保存
ワシの場合、これでMozcのユーザー辞書をAnthyのユーザー辞書に変換出来ました。
従来、何某かのLinuxディストリでMozcを使っていて、Puppy Linuxを使ってみようかな、という方のお役に立てれば幸いです。
いや、それにしても久々の投稿でした。